店長のやりがいとは?
問いかけながら、自分なりの店をつくる。
■転職理由
新しい環境に身を置きたくて、青森から上京しました。
青森の短大を卒業し、10年間地元のホテルでフロント業務に携わるなかで、無性に「新しい環境でチャレンジしたい」と思うようになりました。グリーン車のお客さまに切符の販売等を行うグリーンアテンダントの求人を偶然見つけ、ホテルでの経験を生かせると思い転職(グリーンアテンダント業務は、現在(株)JR東日本サービスクリエーションが行っています)。4年ほどで正社員に登用され、その後飲食店に異動になったとき、「私、飲食業志望ではないのだけれど」と、正直戸惑いました。しかし人間味ある上司たちに支えられて徐々に慣れて、仕事にも手応えを感じられるようになっていきました。またコンプライアンスがしっかりしているため安心して働けています。
■現在の仕事
東京駅地下街で、店長のやりがいを日々発見しています。
東京駅地下街にある和食料理店〈為御菜〉の店長を務めています。為御菜は東京駅にいながらにして、昔ながらの家庭料理を落ちついた雰囲気の中で楽しめるお店です。海外からの旅行客も増える中、一人ひとりのお客さまに和食の良さを楽しんでいただけるよう毎日着物でお迎えしています。実は以前、店長依頼を一度、辞退した事がありました。店長業務は激務に見え、どこにやりがいがあるのかわからなかったのですが店長となり、仕事に没頭していたある日、売上が前年を越えていることに気づきました。そのとき「この数字は店長の私が作り上げたのだ」という手応えが、猛然とわき上がってきました。その後、売上の下がる夏季も知恵と工夫で乗り切り、社長賞までいただきました。今の店舗に移ってからも、スタッフのモチベーションに気を配り、私なりの工夫を重ねて店舗を運営しています。
■今後の目標
東京駅の様々な店舗を経験し、駅を盛り上げていきたい。
東京駅がとても好きなので、この中で様々な店舗を経験できたらうれしいです。店長となり、地下街などを管轄するデベロッパーの方々と話をする機会が増えました。「今度、こんなフェアを企画しています」と言われて、だったらうちの店舗はこんな料理をアレンジしてみようか、などと考えるのも楽しいです。仕事のやりがいを日々発見しながら、成長途上の店長ですが、少しでもこの駅を盛り上げられればと思っています。